南条あや
ふとしたきっかけで、南条あやさんの日記サイトに行き着いた。 単なる日記サイト、ではない。 すでに亡くなった人の、過去に連載していた日記だ。 いままでこのようなページがあることを知らなかったが、 事のあらましを読んでいくにつれ恐ろしくなっていった。
普通のインターネットの世界では、恐ろしさを感じるほどの現実感は全くない。 男が女を名のって遊んでみたり、いろんなデマが流れてみたり、 情報がどこからどこまで本当か疑わしい。 まじめに取り合おうとする努力が馬鹿のように思ってしまう。 しょせんは冗談ではないか、という言葉が頭の片隅にいつもある。
このページも、普段ならば冗談でしかでてこない「死」が登場する。 しかし、このページは冗談では済まない。 「死」が重くのしかかってくる。 本当にこの世にいないという、とても重たい現実に、ハッとさせられてしまう。 気持ちのよい気づき方ではない。 背筋が凍ってしまうような、そんな恐ろしさを感じる。
冗談としか思わなかったインターネットの世界。 そこに突如出現したリアルな死。 油断していたインターネットの世界からの不意打ちを食らって、 とてもショックを受けた。 冗談でしょう(笑)、と頭の片隅に浮かぶのだが、 すぐに打ち消さなければならない。 打ち消すたびに背筋が凍る。