2006-11-30(木) [長年日記]
■ ダリとビリージョエル
今日は一日、お休みをもらって、平日にやりたいことをやってきた。
まずは、公開翌日にいってくじけた上野の森美術館の「ダリ回顧展」。平日昼間にいったおかげで、行列もなく入場。でも、中にはいると、なかなかの人だかり。
展示は、彼の幼年期から老年期まで順々に作品を見ていくようになっていた。小さい頃から才気溢れる作品を書いていた。いろいろな画家の模倣をして、腕を磨いていた様子が見て取れる。そしてそのうちに、フロイトの学説を元にした絵画を描いていくようになっていく。西洋の静物画の中には「時計ははかなさ」「ドクロは死」「ワインはキリスト」などの一般的な象徴を盛り込んでいく手法があるようだが、ダリは、フロイトの象徴や独自の経験からの象徴を自分の絵画に織り込んでいくようになっていく。やがてアメリカに渡り、商業的な絵画にも進出するようになり、映画にも手を出し、果ては小説まで出版してしまうようになる。ダリの小説がどのような評価を受けたかは定かではないが、大変に好奇心が旺盛だったろうことを想像させる。
絵を眺めながら、作品案内のアナウンスに耳を傾けながら、結局2時間以上かけて作品を見て回った。最後のミュージアムショップでは、太田光の「私はダリでしょう」と青年期に描いた絵のポストカードを買って美術館を後にした。いや、疲れた。
そのあとは、東京ドームで開かれるビリージョエルのコンサートに向かう。
一階の前から19列目。でも、東京ドームなのでアリーナ席もあり、ステージに置いてあるピアノは遙か彼方に望むくらい。きっと、横のスクリーンを主に見るんだろうなぁ。と思いながら、開演を待つ。
そして、開演。やはりというか、アリーナ席の人々は総立ち。そして、一階・二階・三階の観客席の人々は、ほぼみな座りっぱなし。まあ、予想通り。演目そのものは詳述しないけれど、演奏した曲はほぼすべて知っており、しかものりのり、大満足の演目だった。そして、アンコールが始まり、アンコールの曲にしてはのりのいい曲を披露し、さてもう一曲、というところで、ハーモニカを取り出す。観客席の人々もついつい立ち上がり、みんな興奮。コンサートではほぼ演奏しないらしい、そう「Piano man」が始まった。
そして、さびではみんな合唱。ここ日本だよ、英語の歌詞だよ、これだけの人がみんな歌えるのはびっくり。さすが往年のファン達。Sing us a song, you're the piano man / Sing us a song tonight / Well, we're all in the mood for a melody / And you've got us feelin' alright〜♪
彼をあんまり近くで見れないのではないかと思い、がっかりしても仕方ないかなと思っていたコンサートだったけれど、満足して帰路についたのだった。残念なのが、パンフレットが高い。ふつうはこんな物ですか?2500円でした。
スキップ/北村薫 著